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草刈機・刈払機の安全装備7選|初心者向け保護具の選び方

園芸
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草刈機・刈払機を初めて使うとき、「どんな保護具をそろえればよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

草刈機は、高速で回転する刈刃やナイロンコードを使って草を刈る機械です。作業中は小石、金属片、刈った草などが飛んでくることがあり、転倒や機械への巻き込まれにも注意しなければなりません。

国民生活センターが行った再現テストでは、小石の最大飛散距離が、4枚刃で約54m、ナイロンコードカッターで約35m、8枚刃で約25mに達した例が報告されています。飛散距離は使用条件によって異なりますが、「自宅の庭だから軽装でも大丈夫」と考えるのは危険です。

この記事では、ホームセンターに25年間勤務し、現在は店長を務める私が、草刈機を使うときにそろえたい保護具7点と、初心者が確認しておきたい選び方を解説します。

草刈機本体の選び方については、次の記事も参考にしてください。

・刈払機(草刈機)の選び方|初心者向けに解説
・草刈機はエンジン式と充電式どっち?違いと選び方

結論|草刈機作業では7つの保護具をそろえよう

草刈機を使用するときに、基本としてそろえたい保護具は次の7点です。

保護具主な役割
保護帽(ヘルメット)転倒・枝・落下物から頭を守る
保護メガネまたはフェイスシールド小石や草などの飛散物から目・顔を守る
耳栓またはイヤーマフ大きな作業音から耳を守る
防振手袋手を保護し、振動の影響を軽減する
長袖・長ズボン飛散物や枝、虫などから肌を守る
すね当て小石や刈刃付近からの飛散物から脚を守る
安全靴飛散物、転倒、滑りなどから足を守る

保護具を着ければ、すべての事故を防げるわけではありません。しかし、万が一のときにケガの程度を抑えるためには欠かせない装備です。

短時間の作業でも省略せず、使用する草刈機の取扱説明書に指定された服装と保護具を確認してください。

草刈機に必要な保護具7選

保護帽(ヘルメット)|頭部を守る

保護帽は、転倒したときの衝撃や、頭上の枝・落下物などから頭を守るために使用します。

特に斜面、足元が見えにくい草むら、木の枝が張り出した場所では、転倒や枝との接触に注意が必要です。

選ぶときは、頭の大きさに合わせて調整でき、作業中にずれにくいものを選びましょう。保護メガネやイヤーマフと一緒に使う場合は、それぞれが干渉しないかも確認します。

ひび割れや変形があるもの、強い衝撃を受けたものは使用せず、メーカーの案内に従って交換してください。

保護メガネ・フェイスシールド|目や顔を守る

草刈機の保護具の中でも、特に優先度が高いのが保護メガネやフェイスシールドです。

刈刃やナイロンコードが石、空き缶、針金などに当たると、破片が高速で飛んでくることがあります。マキタも、飛散物による目の障害を防ぐため、保護メガネまたはフェイスシールドを必ず着用するよう案内しています。

普通のメガネやサングラスは、作業用の保護メガネの代わりにはなりません。飛来物への保護を目的とした作業用製品を選びましょう。

保護メガネは、顔にフィットしてずれにくいもの、曇りにくいものが使いやすいです。顔全体への飛散を防ぎたい場合は、フェイスシールドも候補になります。

どちらを使用する場合も、草刈機の取扱説明書に記載された保護具を優先してください。

フェイスシールドを使う場合も、それだけで必要な目の保護を満たすとは限りません。草刈機と保護具の取扱説明書を確認し、保護メガネの併用が指定されている場合は、必ず一緒に着用してください。

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耳栓・イヤーマフ|騒音から耳を守る

エンジン式をはじめ、草刈機は大きな作業音が発生する機械です。長時間、大きな音を聞き続けると、耳への負担が大きくなります。

耳を守る保護具には、耳の穴に装着する耳栓と、耳全体を覆うイヤーマフがあります。

耳栓は軽く、ヘルメットと干渉しにくい点がメリットです。イヤーマフは着脱しやすく、装着状態が分かりやすいという特長があります。

ヘルメットやフェイスシールドと同時に使う場合は、無理なく装着できる組み合わせを確認しましょう。

防振手袋|手を保護する

草刈機は、作業中にハンドルやグリップを通じて振動が伝わります。厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」でも、刈払機などの振動工具を扱う際の保護具として、防振手袋や耳栓が挙げられています。

手袋は、手の大きさに合い、手首部分が緩すぎないものを選びましょう。大きすぎる手袋や、ひも・布が垂れるものは、操作を妨げたり機械に巻き込まれたりするおそれがあります。

防振手袋を着けていても、回転する刈刃から手を守れるわけではありません。草が絡んだときや刈刃を点検するときは、必ずエンジンを停止するか、バッテリーを取り外してから作業してください。

長袖・長ズボン|肌の露出を防ぐ

草刈りでは、小石や草の汁、枝、虫などが体に当たることがあります。袖や裾の締まった長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を減らしましょう。

暑い時期でも、半袖・半ズボンでの作業はおすすめできません。通気性や吸汗性のある作業着を選び、休憩と水分補給を行って熱中症にも注意してください。

首に掛けたタオルや、垂れ下がったひもは、回転部分へ巻き込まれる危険があります。タオルを首から下げたまま作業せず、袖口・裾・ファスナーがきちんと閉まっていることを確認しましょう。

すね当て|脚への飛散物を防ぐ

草刈機は地面に近い位置で刃が回転するため、小石や刈った草がすねに当たりやすくなります。

すね当ては、こうした飛散物から脚を保護する装備です。硬い樹脂製のものや、足首付近まで広く覆うものなどがあります。

選ぶときは、立ったり歩いたりしたときにずれにくく、膝や足首の動きを妨げないものを選びましょう。

すね当てを着けていても、刈刃へ近づいてよいわけではありません。刈刃と自分の足との位置を常に確認し、無理に大きく振り回さないことが重要です。

安全靴|足元のケガと転倒を防ぐ

草刈りでは、飛散物だけでなく、ぬれた草や斜面での転倒にも注意が必要です。

マキタは、先芯が入り、靴底に滑り止めが付いた安全靴の着用を案内しています。サンダルや底の滑りやすい靴、肌が露出する靴での作業は避けましょう。

斜面や凹凸の多い場所では、足首まで覆うタイプも候補になります。安全靴を選ぶときは、先芯の有無だけでなく、靴底の滑りにくさ、履きやすさ、足へのフィット感を確認してください。

草刈機の保護具を購入する前に確認すること

まず、草刈機の取扱説明書で指定されている装備と、本体の付属品を確認しましょう。すでに持っている保護具は、用途が合っているか、傷みがないかを点検し、不足しているものをそろえてください。

通販で選ぶときは、価格だけでなく、サイズ・保護する範囲・ほかの装備と一緒に使えるかを確認することが大切です。

保護メガネは、飛来物から目を守る作業用製品を選びます。普段メガネを掛けている方は、メガネの上から装着できるかも確認しましょう。

防振手袋は、手に合うサイズで、草刈機のハンドルやスイッチを無理なく操作できるものを選びます。

すね当ては、脚に固定できるサイズか、足首付近までどの範囲を覆うかを確認しましょう。

この3種類だけで装備がそろうわけではありません。ヘルメット、耳の保護具、作業着、安全靴も含め、作業前に必要な装備を確認してください。

作業場所によって追加したい保護具

草や土ぼこりが多く舞う場所では、防じんマスクの併用も検討します。

蜂やマダニなどがいる可能性もあるため、作業前に周囲を確認し、虫よけ対策も行いましょう。

ただし、防じんマスクや虫よけ用品を使用しても、基本となる7つの保護具を省略できるわけではありません。

保護具だけでは不十分|作業前に確認したい5項目

草刈機を安全に使用するためには、保護具の着用と合わせて、作業前の点検も必要です。

作業前は、少なくとも次の5項目を確認しましょう。

  1. 刈刃にひび、欠け、変形、摩耗がないか
  2. 飛散防護カバーが正しい位置に付いているか
  3. 地面に石、空き缶、針金などが落ちていないか
  4. 周囲に人、子ども、ペット、車、窓ガラスなどがないか
  5. 肩掛けバンドを正しく装着しているか

農林水産省の安全資料では、複数人で作業する場合は15m以上の間隔を取るよう案内されています。

ただし、国民生活センターのテストでは小石が15mを超えて飛んだ例もあります。15mを取れば必ず安全という意味ではありません。道路や建物に面した場所では、さらに広い範囲を確認し、必要に応じて飛散防止ネットなどを使用してください。

刈刃に草が絡まったときは、必ず機械を停止します。充電式はバッテリーを取り外し、エンジン式はエンジンが完全に停止していることを確認してから取り除きましょう。

よくある質問

普通のメガネやサングラスでも代用できますか?

普通のメガネやサングラスは、作業中の飛来物から目を守ることを目的に作られていません。

草刈りでは、作業用の保護メガネ、ゴーグルまたはフェイスシールドを使用してください。

充電式草刈機なら軽装でも大丈夫ですか?

充電式でも刈刃やナイロンコードは高速で回転します。

燃料を使用しないことや、エンジン式より比較的静かなことは、飛散物や刈刃への接触事故が起こらないという意味ではありません。充電式でも必要な保護具を着用してください。

短時間の草刈りでも保護具は必要ですか?

必要です。

事故は作業時間の長さに関係なく起こる可能性があります。「少しだけだから」と省略せず、作業前に保護具を着用してください。

まとめ|草刈機を使う前に安全装備をそろえよう

草刈機を使用するときは、次の7つの保護具を基本としてそろえましょう。

・保護帽(ヘルメット)
・保護メガネまたはフェイスシールド
・耳栓またはイヤーマフ
・防振手袋
・長袖・長ズボン
・すね当て
・安全靴

中でも、飛散物から目を守る保護メガネやフェイスシールドは欠かせません。

保護具を着けるだけで安心せず、使用前の機械点検、障害物の除去、周囲の安全確認も行ってください。

購入した草刈機の取扱説明書を読み、メーカーが指定する服装・保護具・使用方法を守ることが、安全な草刈りの第一歩です。

参考にした公式情報

・マキタ「刈払機・草刈機の安全上のご注意」
・厚生労働省「安全に農作業をするために」
・厚生労働省「職場のあんぜんサイト・振動障害」
・国民生活センター「刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意!」
・農林水産省「共同活動の安全のしおり」

※各資料は2026年9月28日に確認しました。使用する機種によって必要な装備や注意事項が異なるため、必ず製品の取扱説明書も確認してください。

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